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2023-11-12  

子宮頸がんワクチン

2023年度の子宮頸がんワクチン接種について

 2023年度は、接種の推奨および、引き続きキャッチアップ接種が可能となりました。

 今年度(2023/4から2024/3)小学6年生から高校1年生の方
  及び、該当時にワクチン接種が出来なかった方
  詳しくは、市報等でご確認ください。

 

 

ガーダシル(4価の子宮頸がんワクチン)について

予約により接種可能です。サーバリックスと同様電話にてお問い合わせください。自費診療では1回17000円 3回接種となります。
対象年齢の方は、公費負担があり接種可能です。
 

シルガード9(九価ワクチン)について

接種可能となっています。電話でお問い合わせください。
初回接種の年齢が14歳以下の場合は、2回目を5か月開けて、2回接種で同等の効果が得られることがわかっており、当院では早めの接種をお勧めしています。

Cervarixについて

ヒトパピローマウイルスに対する予防接種を開始しました(17000円/1回)

ヒトパピローマウイルスは、子宮頸がんの原因ウイルスです。
1) 子宮頸がん発症の主要な原因である、発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)の16型と18型の感染を予防するワクチンです。
2) 自然感染の11倍の抗体価を長期間維持します。
3) HPV16型と18型の持続感染、HPV16型もしくは18型が関与する前がん病変の発症を92.3%~100%予防します。
4) 10歳以上の女性が接種対象です。
 
通常 0,1,6ヶ月後に3回、上腕部に筋肉注射します。(Total 48000円かかります)
5) 副反応 注射部位では、疼痛はほぼ全部の症例で感じるようです。そのほか、腫脹、発赤などを認め、全身症状では、疲労、頭痛、胃腸症状、発疹、発熱等を認めるようです。

子宮頸がんについて

 子宮頸がんは、婦人科領域のがんの中で乳がんに次いで発症率が高く、20-30代の女性ではもっとも発症率の高いがんです。発がん性のHPVの感染が持続すると,そのごく一部が、浸潤がんへ進行すると考えられています。

  • 発がん性HPVに感染しても、ほとんどは自然に排除されます。
  • 発がん性HPVに自然感染しても、獲得免疫は得られにくいと考えられています。
    • ウイルスが子宮頸部のごく一部に存在するため
  • 獲得免疫が得られないため、何度も感染を繰り返す可能性があります。

子宮頸がん発症リスクが高いHPV16/18の検出率は、20-30代の女性で高く、その後も感染リスクは続きます。

子宮頸がんの予防

 子宮頸がんは、ワクチン接種と定期的な検診によって防ぐことが出来ます。
 ワクチン接種による感染予防と検診による早期発見が必要です。
 ・この予防接種で防ぐことが出来ない子宮頸がんは、これまで通り、検診により早期発見する必要があります。